イルカセラピーの実例のページです。

自閉症児 マイケルの例

 マイケルは6歳のとき「言語機能障害のある自閉症児」と診断された。つまり、人間ら しい声を発することができないということである。
生まれたばかりの頃は言語能力の発 達が普通より遅いくらいで健常児とたいして変わらないように見えたが、3歳前後にな るとマイケルは話すのをやめ、自分の殻に閉じこもるようになった。その後2年間で自 閉症の症状がひどくなり、噛みついたり、キーキー声をたてるようになった。

 マイケルはイルカと会うセッションの第二回目に、クリックスのような声をたて始めた 。キャッチボールゲームの仲間に入るためイルカの注意を引こうとしたのである。
セッショ ン以外の場所でも、いろんなところで「クリックス」音を出した。イルカの書いた広告看 板を見ると、そのイルカに向かって「クリックス」音であいさつをしたり、雑貨屋で、 大きな「クリックス」音をだし始めたマイケルを母親が見るとマイケルはイルカのゴ ム製の浮き輪にあいさつをしていた。
マイケルの家にはイルカの写真の本があり、プロジェクトが始まって以来誰にいわれるまでもなく、その本を見て「クリックス」音をたてるという行動を繰り返した。
何事にも無関心で興味を示すことのなかったマイケルが、イルカに興味を持ったのです。イルカと接することで。

 イルカとの接触時だけでなく接触後にも「注意持続時間」が長くなった。学校の先生が 言うには、「マイケルはよく、自分の指を噛んだり頭をぴしゃぴしゃ叩いたりしていたが、セッション後しばらくは、そうした癖もやんだ」

 ある日のセッション後マイケルは水から上がると、彼は背中を向けてしゃべっている母 親のベティのところへやってきて、手を伸ばすと、ベティを抱きしめて頬にキスをした 。彼女は驚いてしばらくぼんやりしていた。母親にも興味を示さず、心を閉ざしてたマ イケルが、誰からも指示を受けずにキスをしたのは初めてだったからです。


ページの先頭に移動します。

鬱状態からの開放 ダニエルの例

 ダニエルは4年前、両親の離婚が原因で精神的にどん底に落ち込んでいた。14歳で煙草、酒、ドラッグをしていて、そして鬱状態で友人や先生とも問題を起こす。そんな生活を送っていた。

 母親の希望でイルカ体験プログラムに参加し、最初の頃のダニエルは行動がのろく、眠そうで、いつも何かを言われるまで待っていた。船で沖まで出てもウェットスーツの具合が悪いだのフィンがよくないだのと文句ばかり言っていたが、午後遅くになって安全な入り江に入りようやく海に入った。翌朝入り江を出発し湾の中央で、イルカたちと出会い、ダニエルは真っ先に海に飛び込みイルカたちと泳いだ。旅の中でダニエルは少しずつ責任感を学んでいった。

 このイルカ体験プログラムでは誰もが1度はヨットの食事当番をすることになっており、最後の晩にダニエルが食事当番だと告げられた。ダニエルは目を真ん丸にし「ぼく、料理なんかしたことないよ。いつもお母さんがやってるから」と言った。「それでもいいのよ、ここで覚えればいいんだから」と言い返し、ウィリアムが手伝い、ダニエルはトマトソースと野菜が入った美味しいパスタを作り、ダニエルが初めて作った料理を祝福した。

 イルカ体験プログラムの後ダニエルの母親は、「新しい息子になったのよ。もう煙草もすわないわ。完全に生まれ変わったの。」と喜んだ。 ダニエルは家に戻るなり、ダイバーになりたいから煙草はやめた、肺を大切にしなければならないって。部屋に引きこもるのもやめ、自信を持ち夕飯も作るようなった。 その後ダニエルは学校をやめ、シェフになる過程を終了し、フランス人シェフの下で実習している。 


閉じ込められたトラウマに出会う ヴィーナスの例

 ヴィーナスはイルカと一緒に泳ぎはじめたとたんに泣き出した。ヨットに戻りこう話だした「イルカと泳いでいたらすっかり忘れていた記憶を思い出したの。ひどいものだった。継父に虐待されていたのよ。父親に殺されそうになった日のことを、急にありありと思い出したの」

  彼女は二日間にわたってヒーリングを体験し、イルカから喜びをもらい、イルカ体験によって閉じ込められていたトラウマに真正面から向き合うきっかけが与えられた。心の奥深く眠るトラウマが、本人は気付かなくてもその人生に大きな影を落としている場合がある。 

 人間は嫌な思い出は心の奥底にしまいこんでしまうことがあり、このようにイルカ体験によって、閉じ込められたトラウマに出会うことがよくあるようです。 そして真正面からトラウマと向かい合い、イルカと接することで、癒されたり、穏やかな気持ちになったり、恐怖感が消えていったりし、トラウマを乗り越え人間的に成長していきます。


トップページに移動します。 ページの先頭に移動します。